美浜町人権尊重啓発協議会|福井県三方郡美浜町

人権協は、基本的人権が尊重される社会の実現を目指し、明るい町づくりに寄与することを目的とする団体です。

町民人権講座

人権講座開催予定

2024年度の人権講座はこちら(PDF)

「私のはなし、部落のはなし」(第6回町民人権講座)
 

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11月16日(木)に、今年度最後の講座となる「第6回町民人権講座」が開催されました。
満若勇咲さんと角岡伸彦さんの対談という形で講座が開催され、映画の制作にまつわる話や部落問題の本質について意見が交わされました。
対談を聞いて、映画「私のはなし、部落のはなし」をぜひ見たいという感想をたくさんいただきました。
 

マイ ホーム(第5回町民人権講座)
 

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10月19日(木)に、第5回目の町民人権講座が開催され、約300名の方々にご参加いただきました。
前半は、木山裕策さんが歌手になるまでの道のりや家族との関わり方について、わかりやすくお話していただきました。
後半は、大ヒット曲「home」などの曲をミニライブで披露してくださり、素晴らしい歌声に参加者は酔いしれていました。
 

命どぅ宝、生きぬけ!(第3回町民人権講座)

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8月11日(金祝)は、37.5℃の猛暑となりましたが、第3回目の町民人権講座が開催され、映画「島守の塔」の上映が行われました。
沖縄の本土復帰50周年の節目に製作された映画で、長期の地上戦が決行された沖縄を舞台に、県民の命を必死に守る知事と一人の警察部長のそれぞれの苦悩や葛藤などの生き様が描かれていました。ウクライナでの戦争が続いている今、あらためて平和や命の尊さについて考える機会となったのではないでしょうか。
 

どう向き合うか(第2回町民人権講座)

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6月27日(火)に、第2回目の町民人権講座が開催されました。
低身長症クランプダンサーのDAIKIさんから、ご自身の人生や病気に対する苦労や葛藤、障がいへの向き合い方などについてお話していただきました。
講演の最後には、「SOCIAL WARKEEERZ」5名のダンスパフォーマンスもあり、会場は大変盛り上がりました。

人の安全基地になる(第1回町民人権講座)
 

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5月27日(土)に、今年度最初の町民人権講座が開催されました。
脳科学者であるとともに、認知症の母に向き合っておられる恩蔵絢子さんから、認知症についての科学的な説明やご自身の経験に基づく関わり方について、大変わかりやすくお話していただきました。
 

結婚差別を乗り越えて(第6回町民人権講座)

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11月17日(木)に、今年度最終となる第6回目の町民人権講座が開催されました。
講演では、石井眞澄さん・千晶さん夫婦から、部落差別や結婚差別について、お二人が経験してきたことを分かりやすくお話してくださいました。
お二人のお話を聞いて、根強く残る「差別」や「人権について学ぶ」ことの重要性について改めて考えさせられました。
 

差別や偏見は単純化から生まれる(第5回町民人権講座)

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10月19日(水)に、第5回目の町民人権講座が開催されました。
今回は、テレビや雑誌等でご活躍されている政治学者の姜尚中 氏をお迎えし、「悩む力」と題してご講演をいただきました。
講演では、差別や偏見が単純化によって生まれていくということや地域社会の中での人と人との繋がりの重要性など、幅広い視点でお話をいただきました。
姜尚中さんの講演を楽しみに集まった方々は、穏やかな語り口の中にも核心を鋭く突くお話に大変満足していたようでした。
 

大型台風が迫る中…(第4回町民人権講座)

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9月17日(土)に、第4回目の町民人権講座が開催されました。
まずは、近づいてきている台風についてのお話から始まり、ご自身の子育てを振り返ってのお話、そして最近ライフワークとしている地球を守る活動…と盛りだくさんのお話をお聞きすることができました。
 
台風接近の中での講演会でしたが、テレビで拝見しているお天気キャスターから、タイムリーな話題として台風やその影響についてお話をお聞きする貴重な機会となりました。
 

心にずっしりと…(第3回町民人権講座)

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8月6(土)に、第3回目の町民人権講座が開催され、映画「子どもたちをよろしく」の上映が行われました。
子どもたちの悩みや苦しみ、子どもたちを取り巻く社会の闇を描いた作品で、目を背けたくなるようなシーンもありました。見終わった方々の表情も暗く、心に重くのしかかるものがあったようですが、社会の負の側面に焦点を当てた作品に考えさせられることも多かったのではないでしょうか。
 

猛暑の中の講演会となりました(第2回町民人権講座)

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6月30日(木)に、第2回目の町民人権講座が開催されました。
LGBTの当事者である弁護士の南 和行 さんから、「性」についてのお話や南さん自身のこと、そしてご家族のことなどについてご講演をいただきました。
LGBTに限らず、誰もが生きやすい社会について考えるきっかけにしていただければと思います。
 
※今回の講座は、日が悪かったのか、連日の猛暑のせいなのか… 
 より多くの方々に南さんのお話や思いを伝えられたらよかったと感じました。
 

多数のご来場ありがとうございました(2022 第1回町民人権講座)

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5月29日(日)に、今年度最初の町民人権講座が開催されました。
コロナの影響や事前申込不要のため、どれだけの方が参加してくださるか不安もありましたが、前半の映画鑑賞には約300名、後半の講演会には約200名の方が参加してくださり、主催者として大変喜んでいます。
参加者からも、好評の声を多数いただき、大成功の講座となりました。P5291791P5291802
 

2021第3回(通算144回)町民人権講座

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2021/10/20(水)
講師 仲岡しゅんさん


 大阪の「うるわ総合法律事務所」で弁護士として、民事、家事、刑事、企業法務まで幅広い分野に対応し、LGBT をはじめ、ジェンダーやセクシュアリティに関する相談や問題にも多く対応されている、仲岡しゅんさんに「性的マイノリティってなに?」という演題でご講演をいただきました。
 仲岡さん自身が男性として生まれたけれど、女性として生きている「トランスジェンダー」や「性同一性障害」と言われる当事者の一人であり、学校や仕事のこと、社会の中での差別や偏見のことなど、ご自身の経験を踏まえ、トランスジェンダーを含めた様々な性のあり方について、楽しく引き込まれるような話し方で、わかりやすくご説明くださいました。
 性のあり方は多様であり、性的マイノリティ(性のあり方が少数派の人々)であったとしても、一人ひとりが持つ個性であり大切なものであるということ。「女はこう、男はこう」というように決めつけた考えをもつのではなく、性は多様性があるという意識を持つことで、当事者から相談を受けた時などには、すぐに理解できない場合でも、否定から入らず、真摯に聞き、そして一緒に考えることが大切であるということを教えていただきました。
仲岡さん③
参加者の感想

●人は色々な違いがあって当たり前ということをとても分かりやすく理解できた。身近な人からの話を否定ではなく前向きに聞ける人でありたいと思います。

●性に限ったことではないが、同調圧力による社会であることは改めて感じました。理想かもしれませんし、時間のかかることと思いますが、一人一人の個性が理解される学校、社会になればと思いました。

●いろんな人がいることはわかっていても、少数人数の方を避けてしまっているなあと感じました。

●事者が遠くにいれば応援するが、身近にいると拒絶するというのはありそうな話だと思った。
 

2021第2回(通算143回)町民人権講座

2021第2回町民人権講座
2021/9/16(水)
講師 宇梶剛士さん


 講師は、テレビドラマや舞台でご活躍中の俳優 宇梶剛士さんでした。もうすぐ還暦を迎えられるということでしたが、がっしりとした大柄な体格から語られる言葉は力強くも優しく、聞いているものの心を惹きつける不思議な力がありました。
 宇梶さんは、生まれ育ちは東京ですが、アイヌ民族出身の母親を通して幼い頃からアイヌ文化に触れてきた経歴をお持ちでした。そして、アイヌの方に対する差別の実態も詳しくお話ししてくださいました。
 そのようなことから、母親は人権活動に熱心に取り組むようになり、また父親も仕事が忙しかったとのことで、「月に数回しか家に帰ってこない両親に反発をした時期もあった」と宇梶さんは振り返っておられました。
 高校は、野球の名門校に進学したそうですが、先輩から理不尽なしごきを受けていたことを監督に訴えたことで、逆に監督から練習に参加させてもらえなくなったそうです。野球に打ち込めなくなったことで目標を失い、荒れた青年時代を過ごし、暴走族のリーダーにまでなったそうです。
 しかし、収監された少年院で、母親からもらったチャップリンの自伝を読んだことで、宇梶さんの人生は大きく変わります。チャップリンの不遇な少年時代に自分の姿を重ね合わせ、チャップリンの生き方に感動した宇梶さんは、チャップリンと同じ俳優を目指すようになったとのことでした。
 少年時代に感じた葛藤、運命的な本との出会い等、宇梶さんが人間として成長していくドラマのようなお話を、丁寧に、力強く語っていただき、あっという間に時間が過ぎていきました。
 講演のテーマである「転んだら、どう起きる?」という内容だけでなく、アイヌの方に対する差別についても考えさせられる講演となりました。
宇梶さん③
参加者の感想

●親しみやすい雰囲気と語り口調で楽しく過ごすことができました。アイヌ民族の方のことも改めて知りたいと感じました。差別やいじめに対してもっと身近に感じ、行動を起こせる人になりたいし、子供が苦しくない世界を実現してあげたい、何かたすけてあげたいとも思いました。宇梶さんありがとうございました。

●アイヌについてのことは初めて詳しく聞く事が出来、良かったと思いました。差別といじめはまだまだ根強いものだと思います。昔ながらの時代に育てられたまま、親から子へと悪い思想が受け継がれてしまっていることも関係していると思います。改めて考える機会となりました。

●自分の心の持ち方により相手を見る目が変わってくる。それにより自分も変わることができる。

●いじめ・差別に対して、深く知るという事、教養を育むことが自分の人権感覚を育てていくために必要だと感じました。そのことに気付けたことが今回の学びです。宇梶さん、運営の方々ありがとうございました。

●様々な体験をお話しいただき、楽しく聞かせて頂きました。最後に「今ある自分が幸せでも、そうでない人たちがいる。いろんな状況にいる人たちがいることを感じて欲しい。」という言葉がとても印象に残りました。
 

2021第1回(通算142回)町民人権講座

みとりし
2021/8/1(日)
映画「みとりし」上映会


 8 月1 日(日)、第1 回町民人権講座として、映画「みとりし」が上映されました。「午前の部」「午後の部」合わせて、約250 名の方が来場されました。
あたたかい死を迎えるために、本人の希望する形で旅立つ人の心に寄り添いながら見届ける……「看取り士」
 
 定年退職間際の会社員・柴久生は、交通事故で娘を亡くし、自殺を図ろうとしていた。そんな彼の耳に届く「生きろ」の声。その声は友人・川島の最期のときの声だと、川島の看取り士だった女性から聞かされる。柴はセカンドライフとして看取り士となり、様々な家族に寄り添い最期のときを見守り、見送っていく。どんなときも強く、やさしく、愛情をもって人と接する。

 周りの人を幸せな気持ちにさせることは、自分の幸せにもつながると、柴の生き様に感銘を受けました。そして命あるかぎり「一瞬一瞬、今」を大切に生きることの重要さを改めて感じました。「今を大切に!」
参加者の感想

●とっても感動しました。人生の最後 悔いのないよう、次の人にバトンタッチできるようにこれから充実の日を送りたいと思います。家族の大切さをしみじみ感じました。多くの人に見てもらいたいです。

●みとりしという仕事があるのを初めて知りました。私も高齢で死を身近に感じるようになりました。穏やかに死を迎えられるような仕事があるとは。悲しくて、つらくて温かな映画でした。ありがとうございます。

●死を題材にした作品を見ることがこわくて、さけてきましたが、今回、人権講座を機に見に来ました。やっぱり少し苦手でした。最近自分も祖母を亡くしているので、とてもしんどかった。途中で出ようかと思いましたが、最後まで見てよかったなと思いました。

●初めて参加させて頂き、とても有意義な映画でした。ありがとうございました。今後
また参加させて頂きたく希望します。上映された映画、自分に考えてとても感無量でした。家族に迷惑のかからないよう生きたいと思いました。
 

2019第6回(通算141回)町民人権講座

2019/11/15(水)
講師 松村 元樹 さん

 松村さんは、(公財)反差別・人権研究所みえ で長年インターネットの人権に関する問題と向き合われてきました。講演では、インターネットにはびこる部落差別問題について、さまざまな統計データを基にご説明いただきました。

 特に印象に残った点は、インターネット検索からいくつかのキーワードを入力するだけで、誹謗中傷の書き込みが見つかるといったことでした。大変驚くとともに、一度投稿されると書き込みが簡単には消せない恐ろしさを痛感しました。

 また、これまでに受講した同様の講演でも共通して言われていた「SNSの普及に伴い、人権問題が増加している」中、SNS等を通じて気付かないうちに人権問題に巻き込まれたり、加担してしまったりする恐れがあるということを今回の講演で再確認しました。

141回講座(松村さん)

参加者の感想

●インターネットは便利でメリットも多いが、相手の顔が見えず、自分の名前を明かさなくてもいい場所で差別行為が生まれやすいという事は便利さや豊かさの弊害であるとも感じる。便利で豊かよ世の中である反面、人々の心が貧しくなっていないか考えさせられる講演だった。今日の講座をきっかけに、部落差別の事をもっと勉強していきたいと思う。

●「差別をしてはいけない」と言っている人が何も対策や取り組みをしてないのは差別に加担していることという言葉がとても心にささりました。教育に携わる者として、同和問題と向き合い少しでも改善できる取組をしたいと感じました。本日はありがとうございました。

●マジョリティの無関心が文化的暴力となって構造的暴力を生み、直接的暴力を生んでいる現実を知り、無関心であることの罪深さを感じました。「マジョリティの力添えが解決のために必要」と言われた言葉を周りの人にも伝えていく事が同和問題だけでなくあらゆる差別問題を解決していく事にもなると思います。

2019第5回(通算140回)町民人権講座

2019/10/24(木)
講師 あさのあつこ さん

 「バッテリー」や「No.6」等の著者である、あさのあつこさんをお招きして、「人と物語と」という演題でご講演いただきました。

 あさのさんは、まず、自身の執筆活動に触れ「私にとって、物語を書くということは、人間を書くということ。こういう人を書きたい、こういう人を知りたいといった思いから執筆が始まり、小説の舞台等はそうした人物に付随して後から決まってくるのです」と話されました。

 また、近年、SNS上でのトラブルが若者の間で多発していることについて「大人世代も未経験のゾーンに入っており、今後どうなるかは誰にもわからない」と前置きしながら「大事なのはバランス。顔の見えない相手だからこそ言える表現もある一方で、直接表情を見たり、声を聞いたりしながら話すことも大事」と自身の見解を述べられました。

 そのほか、他者の人権を尊重するうえで認識すべきこととして「自分が他者に対して常に正しい訳ではないということを、常に頭の片隅に置いておく必要がある。人の権利を認めるということは、自分の弱さや愚かしさ、醜さ等を認めるということにつながる。自分のことを偉いと思い、一人で上に立てると思っている者が、他者の人権を尊ぶことなどできない」と話されました。

 あさのさんは、講演の最後に「いろんな人間を見てきて、今を生きている人間ほど面白いものはないと感じる。皆さんそれぞれが人生を面白がって愛おしんでほしい。それができて初めて、他人の生き方や一緒に過ごす時間を愛おしむことができる」と、自身の人生を大事にすることの重要性を語りました。

参加者の感想

●「言葉で思いを100%伝えることはできない」という言葉が印象に残った。それでも言葉は大切だということもすごく伝わった。いい話ができる人は聞き上手でもある。ということはこれからの生活に生かしていく意識していくお話だった。物語を通してさまざまな人を知るということのすばらしさを感じた。

●ことばのもつ力について実になまなましく語っていただき(うまく引き出していただき)大変参考、勉強になりました。人間の多様性、おろかさ、みにくさから目をそむけずにしっかり見つめようとする姿勢に大変感銘を受けました。

●今後自身の中で、誰かを否定するのではなく舌(話す力)、耳(聴く力)をきたえることで、自分や他者の魅力を引き出せるようにしていきたいと感じた。また本をもっと読むことで色んな感情を知ったり、いろんな感情を想像できたりする人間になっていきたいと感じた。

●自分の人生をいとおしんでこそ、他人を大切にできるという言葉に感動いたしました。

2019第4回(通算139回)町民人権講座

2019/9/27(金)
フォトジャーナリスト 安田菜津紀 さん「写真で伝える、世界と東北の今」

 16才の時に「(NGO)国境なき子どもたち」が取材のために世界各地に派遣する「友情のレポーター」として、カンボジアで貧困にさらされる子どもたちを取材したことが今の活動のベースにあると語りました。

 カンボジア・シリアを中心に東南アジア・中東の現地で感じたことや、戦争・貧困・人身売買などが日常的に子どもたちの身に起きていることを、写真を見せながら説明してくれました。長年取材をしていく中で、遠い国での出来事が身近な問題として感じられるようになり、自分にできることは何か、直接的に支援できることがあるのではないかと考えたときに、地元のNGOの職員から、「近くにいてもできることは限られている。直接的でないからこそできることがある。人にはそれぞれ役割分担があり、それに優劣はない。」と言われたことが心に残り、フォトジャーナリストとして「伝えること」が自分の役割だと感じたそうです。

 2011年3月11日に起こった東日本大震災では、安田さんの夫の故郷である陸前高田市で、養父が勤め先の病院で被災し、義母は愛犬とともに津波に巻き込まれ亡くなったことにふれました。町が波に引き回され、今まであったものがなくなった。7万本あった高田松原がなくなった。ここで撮られた「奇跡の一本松」は安田さんが撮った写真で、皆さんも目にしたことがあると思います。

 安田さんが貧困や紛争、災害の取材を続けているのは、たとえ直接的に命を救えなくても、写真を外に発信し「伝える」ことを通して、みんなに自分の思いを共有してもらうことが自分の役割であると語りました。

参加者の感想

●美浜から世界へ。今私たちにできること。「役割分担」を伝えてくれた安田さん。伝えられた私にできることは?私の役割は?教えていただきました。私の足元から輪を広げること、シリア、陸前高田、そして…。まだまだありそうです。しっかり、とらえて自分が動けるところで動いていきたいと思います。

●安田さんのお話そのものにもすごく心に残るものが多くありましたがそれと同時に1 枚の写真から受け取るメッセージも多くありました。たとえ遠く離れた地域の事でも。心を馳せ、考えることが大切なのだと思いました。

●「人には役割がある」「小さくともそれぞれの役割を果たそう」とう言葉が印象的だった。東北の話もよかった。だれでも出来る事がある。すばらしい安田さんのお話でした。ありがとうございました。

●私たちがニュースで断片的にしか知らないシリアや岩手の事を伝えてもらうことにより、認識が深まりました。みんなが知ることが大切、伝えていく事が大切。私も今日聞いた事を知りあいに伝えていこうと思いました。

2019第3回(通算138回)町民人権講座

2019/7/27(土)
映画「万引き家族」

 

  現代において、血のつながりのある親子関係、家族関係の希薄さは社会問題です。柴田家は、本物の家族から必要とされなくなった者たちが出会い、家族として暮らす中で、人と人との絆を深め、「家族」となりました。最後はバラバラになってしまいましたが、柴田家の一員になれたことで、誰もが自分は一人ではないと生きる希望を持ち救われたのではないでしょうか。家族としてあるべき絆を拾った「万引き家族」を通して、家族の絆やあり方を考えさせられる感慨深い作品でした。

参加者の感想

●見たいと思っていた映画ですが、見逃してしまったので友人に話したところ「なびあす」での上映を教えてくれました。町外からお邪魔しましたが、美浜町の人権尊重啓発活動が大変積極的に町民の方々に浸透している事を感じ、取り組みに感心しました。家族、親子、人々との絆、愛情のあり方、幸せとは何かなど、色々なことについて考えさせられる映画でした。ありがとうございました。

●家族とはどういうものなのかについて改めて考えさせられました。血のつながりは一番大切なのか、それとも他人でも気持ちのつながりがあればよいのか、色々な形があるなと思います。児童虐待や高齢者の孤独死などが問題となっている中で、自分も家族の一員として責任を感じました。

●本当の家族って何だろう。血のつながり? 法による規定? 最後の“りん”が遠く見つめることでそれが分からなくなった。ただ、万引き家族が言う「本当に好きならたたかない。抱きしめるんだよ」って言葉には真実味を感じられると思った。

●絆ってなんだろうなって考えさせられました。血縁やよび方じゃないんだろうな。それより大切なものがあるんだなと感じました。りんやしょうた、あきの心にどんな思いがのこっていくのか、あのおわり方から考えました。

2019第2回(通算137回)町民人権講座

  講師は、1999年、身に覚えのない事件の殺人犯だとネット上に書き込まれ、以降、いわれなき誹謗中傷を10年間もの間受け続けられましたが、その体験を基に、ネット犯罪の恐怖とその対策などについて講演をしてくださいました。

  以下、講師が言われていたネット犯罪の恐怖を幾つか箇条書きにまとめてみました。

・ネットは誰でも使えるが、それ故に危険もはらんでいる。
・昔あったトイレの落書きが、今はインターネットの中に変わっている。
・言葉で人を殺せる時代。
・2チャンネルの書き込みには、情報提供者を疑いにくくさせる落とし穴がある。
・ウソが分からない(判断できない)人の情報拡散が怖い。
・ウィキペディアにもウソ。
・信じた情報に依存する。

  これらのことから感じたことは、私が漠然と知ったつもりになっていたネット犯罪の恐怖は、如何に薄っぺらいものであったかということと、ややもすると私自身が、「“正しい情報を取り入れることの難しさ”によって、講師が受けたような誹謗中傷を事実だと信じ込み、自身が見ても体験した訳でもない情報を、それが正しいことの様に第三者に伝えてしまう恐れがある」ということです。

  講師は講演の冒頭で「町の人全員で見守れる、そういう地域をつくるにはどうすればいいか」という問いを投げかけられ、講演の最後には「見える世界だけでも見守ることが大切」と説かれました。この言葉を聞いて、今の情報化社会の中で生きていく上で、取得する情報の中から正しい情報を選択するには、自分の目で見て、体験して、そこから得た情報が大切であるということと、よく知りもしない情報を無責任に発信しないという道徳意識を持ち続けることが大切であると学びました。

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参加者の感想

●ネットの世界の向こうには、色々な考え方をする人がいて、自分の価値観で発言したことを、どのように受け取られるのか想像がつかないと思いました。自分の知らない現実(恐ろしい)を知って衝撃を受けました。ネットの世界は、普段目に見えないので、身近な人が ネットとどんなふうにかかわっているのかわかりません。でもこのように気を付けなければいけない事があるということを伝えて、身を守っていかないといけないと思いました。

●私はネットトラブルに遭ったことがないけれど、自分が加害者になるかもしれないということを聞いて、ネットの使い方にもっと慎重になるべきだなと思いました。スマイリーキクチさんの「悔しいことがあった分、幸せになる」というような言葉がとても印象に残りました。ありがとうございました。

2019第1回(通算136回)町民人権講座

190411第1回町民人権講座

  長谷川さんは、岐阜県土岐市で認知症専門外来及び在宅医療を実践しています。自身の祖父が認知症であった経験から、患者の家族の立場に立った専門医療を提供しており、全国から毎月1,000名程の患者を診療しています。「認知症に備えてみませんか?」をテーマに行われた講演会では、認知症の症状や段階、予防・治療について、事例を交えながら分かりやすく説明いただきました。

  長谷川さんは、認知症に対する不安を解消するには、「まず認知症は知っておくことが大切」と語られました。そして、不安を解消することで、患者の家族として患者に対して後悔しない正しい選択ができるようになるとのことです。早期認知症は、脳の前頭葉機能の低下によるもので、論理的思考と理性のコントロールができなくなります。「待てない」「すぐ怒る」「理屈がとおらない」等の様子がみられたら注意する必要があります。また、料理をしなくなる、ATMの操作が困難になる、身だしなみに気を使わなくなる等の様子がある時は発症している可能性が高いとのことです。

  認知症にならないためには、三大疾病(糖尿病、脂質代謝異常、高血圧)を予防すること、運動すること(有酸素運動、筋肉をつける)、食事に気を付ける(過剰な糖質摂取・極端な糖質制限を避ける、肉や卵等のたんぱく質を意識する)、歯を残すために定期的な歯科受診すること等が大切とのことです。また、感情を伴うと記憶が長持ちするので、「誘われたら、断らない!」の姿勢で社会参加することも大事とのことです。

  講座には約200人が参加し、認知症に対する理解を深めていました。皆さんも、超高齢化時代を乗り切るために、認知症予防の運動として、1日1分ずつの片足立ちを始めましょう。

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参加者の感想

●楽しく分かりやすくお話してくださり、とても時間がたつのが早く感じました。専門医の視点からのお話をお聞きすることができてたいへん勉強になりました。“なっとく”と思わされるようなというか、聞いて安心したお話もたくさんありました。本日はありがとうございました。

●ユーモアをまじえたお話であっという間に時間が過ぎました。しかしながら内容は具体的でうなずく事の多い時間でした。血圧、運動、食事、歯、日頃から生活の中で気にかけながら過ごしていますが、これからも継続していきたいと思いました。知っておくことの大切さがよくわかりました。ありがとうございました。

●すばらしい講演でした。(内容・話し方)あっという間に時間が過ぎました。いろんな知識をいただきました。大変有意義なものでした。非常に楽しかったです。認知症と一言で言っても多種多様だと解った。生活習慣、運動、食事・・・気を付けます。

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団体名
美浜町人権尊重啓発協議会
代表
会長 河合政志
所在地
〒919-1142福井県三方郡美浜町郷市29-3 生涯学習センターなびあす内
設立
1996年
TEL
0770-32-1212
FAX
0770-32-1222
受付時間
9:00〜17:00
定休日
月曜日(ただし、月曜日が祝日の場合はその翌日)

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